8月に140万冊のタイトルを有してサービスがスタートしたAmazonの定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」ですが、ここ最近は対象タイトルの減少や、出版社とのトラブルをめぐって色々と話題になっていますね。
9月の下旬には出版大手の講談社のタイトルが「Kindle Unlimited」から全てなくなるという事態も発生していましたが、この件について3日、講談社が自社サイトに声明文を掲載しました。
・アマゾン「キンドル アンリミテッド」サービスにおける講談社作品の配信停止につきまして (講談社サイトへ:PDF)
要約すると以下ようなことがあったようです。
- Kindle Unlimitedランキングの上位に並ぶ講談社の十数作品が、講談社の了解なくラインナップから外される。
- 講談社がAmazonに強く抗議し、元に戻すよう求める。
- Amazonは講談社の抗議に応えることなく、さらに9月30日以降、講談社のKindle Unlimited全タイトル(1,000冊以上)を一方的にラインナップから外す。
- 講談社が遺憾の意を示し、抗議声明を発表。
うーん、これは。。。Amazonの対応は強気という域を超えているような。。。講談社はこの事態によって生じた問題を下記のように説明していますが、これは全くその通りであるように感じます。
この事態により、著作者との間で合 意している提供書目が著作者のかたがたへ事前にご説明させていただくことなく同サービ スから消えることとなり、さらに人気書目の閲読を楽しんでいただいている読者の皆様に も大きな不利益をもたらすこととなりました。
ちなみにサービス開始初日のタイトル数はこちらの記事でもお伝えしましたが、Kindle Unlimited全体で139,660冊、講談社作品は1,208冊ありました。それが10月4日現在、全体で130,502冊、講談社作品は0冊となってしまいました。
この数だけ見ると全体はそれほど減っていないように見えますが、8月3日以降 6,406冊が新たにKindle Unlimitedに追加となっていますので、実質1万5千冊以上のタイトルが減っていることになります。
話を戻しますと、この一連の事態は他の出版社やKDP作家さんにも波及しているようですが、Kindle Unlimitedは今後どうなってしまうのでしょうか。今後の動向に注目ですね。
最後に補足となりますが、Kindle Unlimitedの解約方法については、こちらの記事でご説明していますので、必要な方はご参照ください。
以上、Kindle Unlimitedから講談社タイトルが消えた件に関するKindleニュースでした。