みなさんはもう「このミステリーがすごい! 2017年版」と「2017本格ミステリ・ベスト10」はチェックされましたかー!?
もはや年末の風物詩とも言える地位を確立しているといっても過言ではない人気のミステリ・ランキング誌でありますが、その面白さはミステリ作品のランキングだけにとどまりません。
両誌ともに人気のミステリ作家が新作情報などの近況を報告するコーナーが見所の1つとなっています。このミスでは「私の隠し玉」、本ミスでは「ミステリ作家 新作近況会」ですね。
ここでは、「このミス」&「本ミス」の両タイトルから”ききはこ”セレクトのミステリ作家さんの動向をまとめてみました。
さぁ、そうでは見てみましょう!
なお、2017年版のランキングについてはこちらの記事にまとめておりますのであわせてどうぞ。
綾辻行人(あやつじ ゆきと)
- 長編「Another 2001」を小説野生時代に連載中。完成までまだ時間がかかりそう
- 単独名義本に未収録であった作品の短編集「人間じゃない 綾辻行人未収録作品集(仮題)」を2月に講談社より刊行予定
2016年の刊行タイトル
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今年は「深泥丘奇談・続々」が印象的でした。祖父江慎さんのブックデザインがまたいいんですよねぇ〜。それはともあれ、館シリーズ新作にはまだ時間がかかるのでしょうかね。。。
有栖川有栖(ありすがわ ありす)
- 火村シリーズの長編「狩人の悪夢」を1月中に刊行予定
- 国名シリーズの新作を執筆予定
- 「幽」に連載中である心霊探偵・濱地健三郎の短編集を夏ぐらいに刊行予定
2016年の刊行タイトル
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去年はソラシリーズについて話されていましたが今年も新刊はなし、そして今年は言及すらされなくなってしまいました。。。空閑純の第4作を読みたいよ〜。
冲方丁(うぶかた とう)
- 「マルドゥック・アノニマス」シリーズ第3弾が刊行予定
- ラノベ「テスタメント・シュピーゲル」の最終巻を執筆中
- 時代物「決戦!」シリーズ短編集を刊行予定
- 勝海舟を主人公とした「麒麟児」の連載を準備中
2016年の刊行タイトル
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今年は「十二人の死にたい子どもたち」がランキングに登場しましたね〜。また、「マルドゥック・アノニマス」シリーズの始動も印象的でした。
鳥飼否宇(とりかい ひう)
- 本格ミステリ「紅城奇譚」を執筆中
- 「隠蔽人間」シリーズを連載中。2017年中に本にできるかも
2016年の刊行タイトル
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去年の作品(Kindle化は今年6月)ですが、第16回本格ミステリ大賞受賞作の「死と砂時計 」はすごかったですねぇ〜。
法月綸太郎(のりづき りんたろう)
- ミステリ評論集「法月綸太郎ミステリー塾 怒涛編」を刊行予定
- 雑誌連載中のオマージュ短編の連作を執筆中
- 2017年の新本格三十周年企画に参加予定
2016年の刊行タイトル
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どうやら新本格三十周年の記念企画があるようですねぇ〜。綾辻行人さんの作品なども読めるのでしょうか。これは楽しみですね!
麻耶雄嵩(まや ゆたか)
- 「弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人」を光文社より刊行予定
- ハリネズミを飼いはじめる
2016年の刊行タイトル
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あまり作品に関する情報がないようですね。。。
三津田信三(みつだ しんぞう)
- 「どこの家にも怖いものはいる」の姉妹編、「わざと忌み家を建てて住む」を刊行予定
- 「禍家」と「凶宅」に続く「魔邸(仮題)」を刊行予定
- 怪奇連作短編集「忌物堂鬼談」を刊行予定
- 刀城言耶シリーズ第9弾「碆霊(はえだま)の如き祀るもの(仮題)」に着手予定
2016年の刊行タイトル
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おぉ!刀城言耶シリーズ第9弾に言及されていますね〜。しかし、着手も遅れているようで読めるのはだいぶ先のようですね。。。
湊かなえ(みなと かなえ)
- エッセイ集「山猫珈琲」の上下巻を刊行予定
- 作家十周年記念イベント「全都道府県サイン会」を開催予定
2016年の刊行タイトル
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「ユートピア」で第29回山本周五郎賞受賞、「ポイズンドーター・ホーリーマザー」で第155回直木三十五賞候補と大活躍でしたね〜。
米澤穂信(よねざわ ほのぶ)
- 文藝春秋社より書き下ろしを刊行予定
- 集英社の連作短編集を執筆中
- 新潮社、東京創元社、角川書店の新作を執筆中
2016年の刊行タイトル
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具体的な作品名はないものの、どれも楽しみですね!2017年には「氷菓」が実写映画化されるようですが、なんとかアニメも続編が出ないものでしょうか。”ききはこ”、気になります!
早坂吝(はやさか やぶさか)
- 上木らいちシリーズ新作「双蛇密室(仮題)」を刊行予定
- 大幅な改稿を施した「○○○○○○○○殺人事件」の文庫版を刊行予定
- 夏頃に「ドローン探偵(仮題)」を刊行予定
2016年の刊行タイトル
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「○○○○○○○○殺人事件」の文庫版は序盤に殺人が追加されるなど大幅改稿となっているようですよ〜。これは買い直しでしょうか。。。
以上、「このミス」&「本ミス」から人気ミステリ作家さんの気になる動向をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
2017年は新本格ミステリの30周年にもあたりますから、来年も楽しみですね〜。
それではまた!